apt と snap

概要 23.10 時点でのパッケージマネージャー関連のまとめ.
検証環境 ubuntu 23.10

apt と snap のどちらかを使う

使用例
1 $ sudo apt install vim
2 $ sudo snap install pinta
3 $ sudo apt install -y code_1.86.1-1707298119_amd64.deb

パッケージ管理システム

パッケージ管理システムには OS が提供する共有ライブラリーを共用する従来型のもの(apt,yum など)と パッケージ内に必要なライブラリー等を同梱することで依存関係をなくした自己完結型のもの(snap,flatpack など)がある. 後者のパッケージ間の依存関係をもたないものをユニバーサル パッケージと呼んでいる.

従来 apt Debian
ubuntu
yum Red Hat 系
pacman Arch Linux
snap 汎用 Canonical提唱の新しいパッケージマネージャー. ubuntu 16.04 から導入.
flatpack 汎用
AppImage 汎用

snap

自己完結型のコンテナー化されたパッケージ形式.

簡単にいえば必要なライブラリーなどをパッケージ内にとりこんでパッケージ間の依存関係をなくしたもの. 依存関係がなくなったことにより下記のような利点がある.

なんだけど,いつでも snap がいいのかというとそうでもない.

そのため通常はディストリビューターによる検証が行われている apt 版を使うのがよく(特に ubuntu の場合はたいてい十分に新しい版が利用できる) snap にしかないアプリ(例 pinta)や snap にしかない最新版を使いたい(例 GIMP 3 のプレビュー版 2.99)という場合に限り snap を使うのがよい.

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