橋梁・道路トンネルの老朽化調査

橋梁・道路トンネル老朽化調査の現状まとめ[2]

• 道路や橋梁の約80%が市町村保有．
  • 予算が限られている．
  • 地方公共団体の橋梁点検では点検の質に問題がある“望遠目視”が約8割．
    望遠目視と近接目視では約3割の点検結果に相違がでる．
• 点検を行える土木技術者が不足．
  • 村部では0人が70%，市区部でも70%は0～5人．
  • 高速道路をまたく地方公共団体管理下の橋梁140/3300(4%)が点検未実施または不明．
  • 都道府県の6割，市区町村の5割が点検を委託する業者の確保に不安をもっている．
• 2014年から5年に1回 近接目視での点検を実施する省令・告示が設定される[3]．
• 2023年には橋梁の43%（30万橋），トンネルの34%（3400本）が50年超となる．
  多くの道路・橋梁・トンネルが1964年の東京オリンピック前後（1960～1970年代 高度経済成長期）に作られているため，一斉に50年超をむかえる．

各種データ

数量（全国）

年表

※和暦で書かれている政府・自治体資料を読む際に使う早見表．

調査費用

※すごく大雑把な概算です．

トンネル	220万円[14]×1万÷5年 = 44億円．
橋梁	24万円[15]×70万÷5年 = 336億円．
道路	道路は調査費用だけを分離した資料がないため不明．［道路は いずれも“維持管理費用”みたいなまとめ方になっている．おそらくトンネルや橋梁の点検とは実施方法が相当ちがっていて，普段の保守と同時に行われるようになっているなどの事情で，そもそも調査費用という概念がないのかもしれない．］

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