ミサイル

分類

戦術ミサイル 軍隊同士が戦っている戦場に使用するミサイル.
戦略ミサイル 戦場ではない後背地(敵国の市民が生活している都市など)に使用するミサイル.

戦略ミサイル

区分 射程 km
弾道ミサイル
Ballistic Missile
大陸間弾道ミサイル
ICBM
Inter Continental
6000+ LGM-30 Minuteman III
中距離弾道ミサイル
IRBM
Intermediate-Range
2000 - 6000
準中距離弾道ミサイル
MRBM
Medium-Range
800 - 2000
短距離弾道ミサイル
SRBM
Short-Range
800
潜水艦発射弾道ミサイル
SLBM
Submarine Launched
UGM-113 Trident II
巡航ミサイル
Cruise Missile
BGM-109 Tomahawk

戦術ミサイル

メモ

A1. 戦略ミサイルに関する条約など

1966 宇宙条約 衛星軌道上への核兵器などの大量破壊兵器の配備を禁止.
1972 第1次 戦略兵器制限交渉
Strategic Arms Limitation Talks (SALT I)
核兵器の数を制限する条約締結を目指した交渉.
弾道弾迎撃ミサイル制限条約(ABM条約) 核戦争になれば両者とも確実に滅亡する状態 = 相互確証破壊(Mutual Assured Destruction; MAD)を成立させるためにお互いに防御しないことにするというMADな条約. 首都または基地のいずれかを防衛するため100基以下の配備のみ認めるという内容.
アメリカがロシアとの間だけの条約は無意味と考えるようになり,2002年に脱退・終了.現在は SLBM が相互確証破壊の担い手になっている.
1979 第2次 戦略兵器制限交渉
SALT II
1987 中距離核戦力全廃条約(INF全廃条約)
Intermediate-Range Nuclear Forces Treaty
中距離(射程 500 - 5500 km)の地上発射型弾道ミサイル・巡航ミサイルの全廃を決めた. 1991年6月までに合計で 2692 基の兵器が破棄された. 2019年失効.
1991 第1次 戦略兵器削減条約
Strategic Arms Reduction Treaty (START I)
1993 第2次 戦略兵器削減条約 (START II) 調印はしたものの発効できず.
2002 戦略攻撃能力の削減に関する条約(モスクワ条約)
2010 新戦略兵器削減条約 (New START)

参考文献

[1] かのよしのり:『ミサイルの科学』,SBクリエイティブ,2016.

はたいたかし
http://exlight.net/
2019-09-10

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