テレビ,新聞,出版のメディアとしての影響度

- Purpose Driven Life 2000万部(世界累計)

新聞 朝刊部数

紙名2006200720082009
読売 10.010.010.010.0
朝日 8.18.08.08.0
毎日 4.03.93.83.7
日経 3.03.13.13.0
産経 2.22.22.11.6
テレビ・新聞の広告収入
#メディア広告収入前年比
1 テレビ 1兆9092億円 -4.4%
2 新聞 8276億円 -12.5%

出版については もう少し慎重な議論が必要かも

日本における累計販売の多い書籍一覧[4]
書名発行年発行部数(万部)
サンテグジュペリ:星の王子様 1958 600
黒柳徹子:窓際のトットちゃん 1981 578
ハリーポッターと賢者の石 1999 506
乙武:五体不満足 1998 477
松下幸之助:道をひらく 1968 450
ハリーポッターと秘密の部屋 2000 433
デール・カーネギー:人を動かす 1958 430
福沢諭吉:学問のすすめ 1872 340

右の表は,Wikipediaがベストセラーという語の意味を論じたページ[4]に参考としてあげている書籍一覧. この表ひとつを見ても,出版におけるベストセラーの定義,もっと言えば,出版において“売れること”の意味が何なのかを考えさせられる.

一時的な流行,芸能人や映画などの他メディアからの外乱など, 本来のメディアとしての出版のイメージ(一般の人がテレビや新聞と対比させていう場合の書籍であり出版のイメージ)と現実との乖離が大きすぎる. “商売としての出版”の意味であれば,これでよいのだろうけど, メディア・言論形成空間としての出版の意味では,もう少し外乱を除去したクリーンな統計が必要な気がする. ただ,どうすれば恣意性を排除しながらクリーンな統計がつくれるかが問題かなぁ….[かといって“タネ本”と呼ばれる本だけに限定したランキングにすれば,よいかというとそうでもなさそう.タネ本がどれだけ売れるかは影響度の大きさというよりは,タネ本そのものが平易な表現でかかれているとか,有名人になったあとに書いた本だったなどの要因が大きいと考えられ,必ずしも発行部数と影響度が比例するとは思えないので.]

参考 週刊少年ジャンプに連載中の人気マンガ“ONE PIECE”の第57巻(2010-03-04発売)は,初版だけで300万部超を売ったとか[7][8].これはコミックス史上最高記録になっている.前の巻の第56巻も初版だけで285万部を売っている[7][8].

参照

[1] 鹿田尚樹:『たいせつなことはすべて記録しなさい』,ダイヤモンド社,2009.(p.36)
本稿は,この本の中で鹿田さんがメモの取り方として紹介している実例をきっかけにして作成をはじめた. 本の内容はあくまでメモの取り方を紹介するものなので,本稿とは関係ないけど.
[2] 週刊東洋経済 2010-02-20号,特集「再生か破滅か 新聞・テレビ断末魔」
[3] Video Research, Ltd. > 視聴率データ > 週間高世帯視聴率番組10
[4] Wikipedia > ベストセラー
[5] 読売新聞 YOMIURI ONLINE > 回顧2009ベストセラー, 2009-12-14.
[6] Amazon.co.jp 本のペストセラー
[7] マイコミジャーナル > 今度は出版史上最高初版発行部数300万部!「ONE PIECE」第57巻,3/4発売
[9] アキバ総研 > 初版300万部は日本記録に!「ONE PIECE」(ワンピース)57巻発売

はたいたかし
2010-02-12
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